中国茶は大きく6種類に分けます。緑茶、青茶、黒茶という風に色分けします。
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中国茶の飲み方は、われわれ日本人が日常飲むお茶の飲み方と変わりません。
お手前のような難しい作法などありません。
急須にお茶を適量いれ、お湯を注いでしばらく待って湯のみに注ぐ。
タッタこんだけ!
でも、お茶には淹れ方のコツがありますから、チョットだけ知っておいてください。
基本は日本茶とまったく同じですが、少し違っていることがあります。
それは中国茶の多彩なバリエーションは発酵茶があることに由来しています。
発酵茶は、どうしてもその製造過程でごみなどの不純物が混ざります。避けられません。
それでこの種のお茶をいただくときは、洗茶をします。
文字通り、お茶の葉をお湯で洗うわけです。ココが日本茶との違いです。
最も中国茶らしいお茶がこれ、黒茶です。
黒茶は微生物を使って醗酵させた後発酵茶です。茶葉に含まれる酵素による発酵とは違います。長期保存が可能で年代物ほど値打ちがあります。
緑茶など普通の中国茶は新鮮なうちにいただきますが、黒茶はワインやブランデーと同じように、時を経てマイルドになった時が一番美味しいのです。
長い時間をかけて熟成させた黒茶が高級な黒茶となりますが、熟成させて寝かせている時間が長ければ長いほど小さなホコリなどの不純物も混ざるので淹れるときは洗茶をします。
黒茶だけではないですね。発酵茶は全て洗茶をします。
洗茶は、急須にお湯を入れた後そのお湯を一度捨てて、二回目からのお茶を召し上がっていただくだけでOKです。
黒茶の淹れ方は青茶と同じでOKです。
代表銘柄は、プーアル茶(ポーレー茶)、六堡茶(ロッポチャ)です。
プーアル茶の最高級品だと1グラムあたりが、なんと3千円もします。
100グラムだと30万円! 月給なんか吹っ飛んでしまいす!
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中国でも日本でも、お茶といえば何といっても緑茶です。
いろいろ種類がある中国茶ですが、この緑茶は中国のお茶のなかで生産量・消費ともにもっとも多いお茶です。ほとんど釜炒りでつくられ、摘んだ茶葉に熱を加えて酵素を殺し発酵しないようにします。茶葉は緑色です。
淹れる時には80cぐらいの湯温が最適です。日本の緑茶といっしょで、あまり高温すぎると苦味が出てしまいます。
少しずつお湯を注いで3分待ちます。カップめんと同じです。
香りを楽しみながらいただきます。
代表銘柄は、龍井茶(ロンジンチャ)、碧螺春(ピロチュン)、緑牡丹(リョクボタン)、黄山毛峰(コウザンモウホウ)です。
日本でもお馴染みの烏龍茶や鉄観音茶は青茶です。
茶葉を日光に照らし熱を加えて途中で発酵を止めた半発酵茶です。
発酵部分は褐色で不発酵部分は緑色なので見た目に青っぽく見えます。
淹れ方は、沸騰したお湯を注ぎ、茶葉を一度さっと荒い流します。
洗茶後、沸騰したお湯を再び注ぎ、約1分間蒸らします。
2回目からは蒸らす時間を少しずつ延ばしていきます。
代表銘柄は、大紅袍(ダイコウホウ)、凍頂烏龍(トウチョウウーロン)、文山包種(ブンザンホウシュ)、鉄観音(テツカンノン)、武夷岩茶(ブイガンチャ)、黄金桂(オウゴンケイ)、水仙(スイセン)、色種(シキシュ)です。